間抜けな忍者

ときは戦国の日本。乱世を生きるために各国の長たちは積極的に忍者を使用した情報戦を戦っている世界。そんな時代に俺は、忍者の一流派である「縮身流」の一人として生を受けた。だが俺は、任務の終わりに単純な失敗を冒してしまい敵対す…

縮小魔法医セドリック2

僕はセドリック・カルノー。魔法医と呼ばれる職についている。魔法医とは名前の通り、己の魔法の力を持って患者を治療する医者のことだ。普段もあまり人が来ない診療所だが、今日は特別閑古鳥が鳴いている。 「セドリック先生。少しよろ…

縮小魔法医セドリック1

「先生、その……私の体が変なんです」 思春期ほどの少女が、僕に相談を投げかける。ブロンドの髪を持ったツインテールの彼女は体の悩みを持っているようだ。僕はこの街でほそぼそと、魔法医と呼ばれる職についている。ネームプレートに…

2人のお花摘み

俺は冒険者のヨハン。今は近くの村からの討伐依頼で植物型モンスター「トリフィド」の討伐をするため森を訪れている。 「あ、あの……ヨハン。トリフィドはまだでしょうか……?」 こっちは相棒のセレナ。頼りになる治癒術師……なのだ…

【東方二次創作】小さくなる本

注意この作品は東方projectの二次創作です。独自設定、キャラクターの性格改変が含まれます。また、オリジナルキャラクターの視点です。 ―――――――――――― 人間の里、宵五つ(外の世界の21時)。幻想郷縁起を編纂する…

眠れる少女

ここはとある冒険者の宿。ここでは日々様々な依頼が舞い込み、冒険帰りの冒険者たちが酒を交わしていた。そんなある日、一人の眠れる少女を連れた老紳士が急ぐ様子で扉を開き、一言。 「誰か……危険な地へ乗り込んでいただけるものはお…

膀胱壁の中にいる!

「ここ……は……一体?」 気がつくと俺は狭い空間にいた。街で購入した暗視魔法のかけられたゴーグルのおかげでなんとか周囲の様子は伺えるが、どうやらここ上部に2つの穴と下部に一箇所出入り口と思われる窪みがあった。周りは真っ赤…

淫靡なシェルター

「それじゃあ、どうぞ……臭くて暑いと思うけど私の中へ入ってくださいね」 その声を僕に投げかけるのは、同級生の柊佳菜子(ひいらぎかなこ)だ。彼女は『ミニマムシンドローム』という、患った人間を身長0.5mmまで縮めるという奇…

無垢の暴力

街の公園にいる俺は、喉が渇いていた。それもどうしようもないほどに。公園にいるならば、水道の水を飲めばいいと思うだろう。しかし、俺にはそれが叶えられない理由があった。ミニマムシンドローム。極小症候群とも呼ばれるソレに患った…

縮小魔法 後編

ボーレキングダム。ここは魔法学校の設立によって様々な魔法の研究が盛んな国である。特に首都にある中高大一貫のボーレ学園は総生徒数が三千人を遥かに超えるマンモス校で、特徴的な学生や教員が日々学問を追求している。しかし、在校生…