黄金オアシス
前略、お父上、お母上。どうやら俺はサハラ砂漠で枯死しそうです。……突然何があったのかと言うと、俺はひょんなことから警備をすることになった麗華お嬢様の付添でサハラ砂漠へ旅行に来ていたのだが、遭難してしまったのだ。 「それで…
前略、お父上、お母上。どうやら俺はサハラ砂漠で枯死しそうです。……突然何があったのかと言うと、俺はひょんなことから警備をすることになった麗華お嬢様の付添でサハラ砂漠へ旅行に来ていたのだが、遭難してしまったのだ。 「それで…
ときは戦国の日本。乱世を生きるために各国の長たちは積極的に忍者を使用した情報戦を戦っている世界。そんな時代に俺は、忍者の一流派である「縮身流」の一人として生を受けた。だが俺は、任務の終わりに単純な失敗を冒してしまい敵対す…
僕はセドリック・カルノー。魔法医と呼ばれる職についている。魔法医とは名前の通り、己の魔法の力を持って患者を治療する医者のことだ。普段もあまり人が来ない診療所だが、今日は特別閑古鳥が鳴いている。 「セドリック先生。少しよろ…
「先生、その……私の体が変なんです」 思春期ほどの少女が、僕に相談を投げかける。ブロンドの髪を持ったツインテールの彼女は体の悩みを持っているようだ。僕はこの街でほそぼそと、魔法医と呼ばれる職についている。ネームプレートに…
ここはとある冒険者の宿。ここでは日々様々な依頼が舞い込み、冒険帰りの冒険者たちが酒を交わしていた。そんなある日、一人の眠れる少女を連れた老紳士が急ぐ様子で扉を開き、一言。 「誰か……危険な地へ乗り込んでいただけるものはお…
「ここ……は……一体?」 気がつくと俺は狭い空間にいた。街で購入した暗視魔法のかけられたゴーグルのおかげでなんとか周囲の様子は伺えるが、どうやらここ上部に2つの穴と下部に一箇所出入り口と思われる窪みがあった。周りは真っ赤…
時は平安時代、世には未だ悪鬼羅刹がはびこる末法の世である。そんな時代に、一人の退魔師がいた。 平安京。ここは数多の退魔師、陰陽師により守護される大都市。とある神社の巫女は源氏に連なる退魔師、源頼華(みなもとのよりはな)と…
この物語はフィクションです。現実に存在するあらゆる施設、団体、病気、人名とは一切の関係を持ちません。予めご留意ください。 ―――――――――――― 現在は2120年。科学は空想とされていた様々な技術を実現し、ファンタジー…
この世界には、突如として身体が縮んでしまう病気が存在する。ミニマムシンドローム、日本では極小症候群と呼ばれるそれに、どうやら俺もかかってしまったようだ。 辺りには普段は絶対に見ることができないような光景が広がっている…