巫女の秘宝

時は平安時代、世には未だ悪鬼羅刹がはびこる末法の世である。
そんな時代に、一人の退魔師がいた。

平安京。
ここは数多の退魔師、陰陽師により守護される大都市。
とある神社の巫女は源氏に連なる退魔師、源頼華(みなもとのよりはな)と対面していた。
側にいるのは安倍氏に連なる陰陽師、安倍定治(あべのさだはる)である。
彼ら、近辺で横暴を働く鬼を退治するべく彼女の持つ秘宝を手に入れるために神社へとやってきた。

「頼華様、本当によろしいのですか……?」

巫女は不安な表情で問いかける。
年の頃はまだ幼さが残る、小さな乙女である。

「構いませぬ。私の使命は魑魅魍魎、悪鬼羅刹の討伐。それを叶えるためならどのような困難も乗り越えましょう」

「そ、そうですか……私は、その……まだ恥ずかしいです」

頼華は真剣な表情で答えるが、一方の巫女は顔を赤らめる。
これから彼が向かうべき試練の場所、それは……

「私の、その……おしっこを溜めるところへといらっしゃるのですよね」

巫女の膀胱であった。
神社の秘宝、丹田付近に存在する空間へと封印された勾玉である。
この巫女は産まれたばかりの頃から自らの膀胱へと勾玉を挿入され、その霊力を勾玉へ貯め続ける運命を背負っていた。

「ええ、定治殿の術によって私の体を縮め、貴女の膀胱へと入らせていただきます」

「頼華殿の身の安全は私の全霊を以て保証させていただきましょう。貴女は安心して座っているだけで構いません」

「うう、ん……わかりました。私も覚悟をします」

「ですから、汚いところだと思われますが、どうぞいらっしゃいくださいませ。頼華様」

「貴女の覚悟も受け取りました。さあ、定治殿。私に縮小の術をおかけください」

定治は呪文を唱え、頼華の体を極小サイズへと縮める。
またたく間に頼華は小人の体へと変えられ、よく目を凝らさなければその姿も見ることができない。

「わあ、本当に小さくなられたのですね」

巫女は驚きの表情を隠さない。

「それでは、私の中へいらっしゃってください」

巫女は袴を脱ぎ、座って未だ羞恥の感情を隠さないままその股間をあられもなくさらけ出す。
頼華の眼の前には、薄桃色の巨大な壁が聳え立つ。その中央部には未だ毛の生えていない、しかし巨大なクレバス存在している。
しかし、巫女の陰唇、膣には用はない。今必要なのは、尿道の先にある膀胱、そこに納められている秘宝である。

「それでは、まずは登らせていただきます」

頼華へ向けられた第一の試練。それは巫女の女体登りであった。
床から巫女の尿道口までの長さはわずか数寸であるが、極小の身へと変生された頼華にとっては断崖絶壁に等しい。
それを、今から登るのである。
しばらくの後頼華が手をかけるは、巫女の陰核。クリトリス。未だ誰の手にも触れられたことがないソレを、頼華は強く握りしめる。
身の丈1分に満たない頼華であるが、未知の刺激を巫女に与えるのはこれで十分であった。

「あ……ああっ!」

嬌声。人生初の快楽を体験した巫女は突然の出来事に我慢することができず、その体を拗じらせる。

「そこは……ダメです、頼華様!!」

「ぐ、巫女殿。落ち着いてくだされ!」

快楽により体を悶えさせる巫女、そして陰核にしがみついたまま振り回される頼華は落とされないようにと更に強く陰核を握りしめる。

「す、すみません! でも……なんでしょうか、この快感は。初めてでございます!」

「(そ、そうか、巫女殿は自慰を今までなさらなかった。だから、この刺激は想像していなかったのか)」

「申し訳ない、今すぐここを登りきらせてもらいましょう」

想定外のトラブルを迎えた頼華であったが、どうにか振り落とされることなく巫女の尿道口へとたどり着くことに成功した。
その不浄の穴からは、ほのかにアンモニアの臭いが漂い、頼華の顔をしかめさせる。
黄泉平坂を思わせるその洞窟を前に、頼華は僅かにためらいを見せるが、ええいと体を尿道へと挿入する。

「(定治殿の術の影響で、光の差し込まない暗所でも視界が開けるが……なるほど)」

巫女の尿道。そこは一面桃色の洞窟であった。
アンモニアの臭いこそ強烈ではあるが、人体の神秘を理解するには難しくない、幻想的な空間。それがこの尿道であった。
そして、辿り着くは膀胱頸部筋の前。そこは固く閉ざされているが、頼華はたやすくこじ開ける……が。

プシャァ!

頼華がこじ開けた眼の前の穴から黄金の液体が放流される。

「ぐっ、このしょっぱい水は……巫女殿の小水か。しかしこのままでは!!」

頼華は膀胱頸部筋を通して流れる巫女の黄金水を直に浴び、そして流されてしまう。
柔らかい地面である尿道では、頼華自慢の脚による踏ん張りも効かないものであった。
巫女の黄金水とともに流されゆく頼華はしかし、最後の意地でどうにか尿道から排尿されることだけは避けることに成功した。

「頼華様、申し訳ございません。わたしのおしっこが!!」

「いえ、この程度のこと平気でございます。巫女殿は安心してくだされ」

頼華は再び尿道を歩む。そして、今度こそ遂に巫女の膀胱へと辿り着くことに成功した。
そこは巨大な黄金の湖の湖底、黄金水の湖の中を泳ぐ頼華は湖面へと顔を出し、嘆息する。
そこは、桃色の肉癖で囲まれた巨大なドーム。36度の体温で暖めれた巨大な黄金の湖。
はるか上空には2つの穴があり、その尿管からは黄金の滝が流れ続ける。
まさに、ここは黄金で満ちた空間であった。
膀胱全体の8分に当たる場所の壁、そこに目当ての秘宝である勾玉は封印されていた。

「なるほど、このままでは取りに行くのは難しいか……」

「巫女殿の小水が貯まるまでは勾玉は取れそうにないな。ここは……居心地はいささかよろしくないが待たせてもらうとしよう」

「巫女殿、よろしいか!」

「は、はい! 恥ずかしいですが、よろしくおねがいします!!」

そして数刻の間、巫女は尿意を催しても我慢をし続け、頼華からの合図を待つ。
頼華は、巫女の尿で満たされた膀胱を泳ぎ、見事勾玉を手に入れ、合図する。

「巫女殿、今です! 排尿をしてくだされ!!」

「え、あ……はい!!」

ゴゴゴゴゴ
そのような音が聞こえるかのように、黄金の湖底を中心に渦が生まれる。
頼華はこの渦の流れに乗り、瞬く間に尿道を通り抜け外界へと再び産まれ落ちる。

茶色い地面、黄金の滝から流れ落ちた頼華は受け身を取り大事を逃れる、が……

ジョボボボボ

頼華の頭上には、巫女が今まで我慢し続けてきた大量の尿が降り注がれる。

「も、申し訳ございません! その……止められないです!!」

「いや、構いません。この程度滝行と比べれば生温くございます!」

そして、無事巫女の体に眠る秘宝を手に入れた頼華は鬼退治に成功した。
この時協力した巫女とはその後も交流が続き、そのまま伴侶となる。
だが……

「頼華様、私、定治様から縮小の法を学ばせていただきました!」

どうやら、巫女の方は縮められた頼華が体に入ったことが「癖」になってしまったようであった。
頼華は、その後度々体を縮められ、ある時は膣へ挿入され、またある時は以前のように尿道へと挿入されることとなった。

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