後輩女子に縮められていたずらされる話(先輩視点・サンプル)

fantiaの500円プラン作品2021年9月号のサンプルとなります。
本投稿では作品内から一部分を抜粋しています。
https://fantia.jp/posts/909449

 俺と愛が学校や部活、某科学雑誌についての他愛もない雑談をしていると、階段をのぼる音が聞こえてくる。
「あっ、お母さんだ!」
 なに、愛の母上だと。
「勝手に先輩連れ込んだことがバレたら怒られちゃうよ」
「両親の許可を貰ってなかったのか……」
 俺は愛の突拍子もなさすぎる行動に呆れてしまうのだった。
「そ、そうだね。我ながらちょっと焦りすぎてるかも」
「それより、どうする?」
「押入れの中はどうだ?」
「そんなところじゃすぐバレちゃうよ」
「だが、どうしたもんかな。親経由で学校に連絡入れられたら絶対面倒だぞ」
「あっ、そうだ。最近科学部で開発した装置、あるよね」
「ものを小さくする銃か?」
 すごく、嫌な予感がする。
「あれ使ってみようよ。先輩を縮めれば、絶対ばれないって」
「嫌でござる。絶対危ないって」
「大丈夫だよ、先輩が発明した装置でしょ」
 しまった、あれは確かに俺の発明品だ。クォリティに関しては、たしかに自信がある。
 ここで安易に断るのもプライドが傷つくな……。
「たしかかばんに入れてたはずだから……」
 と、逃げ出すのを躊躇していたら愛は自分のかばんを漁り始めた。
 まさか、部活の道具を持ち出すとはな……。
「あっ、あった! 先輩、おまたせ!」
 待ってないでござる。
「これで先輩を小さくして隠せるよ」
 逃げよう。流石に小さくされたら溜まったもんじゃない!
「あっ、先輩逃げないでよ」
 バシュン。
 逃げようとするも、敢え無く光線を浴びてしまった。これから一体どうなるというんだ。
「やった、当たった!」
 俺の体はどんどん縮んでいく。先程までは頭2つ分の差があった、俺と愛の背丈も今では逆転。
「先輩、どんどん小さくなっていくね」
 それどころか、縮小化は加速していく。愛の、まな板のような胸を正面から見据えていたと思ったらスカートのひらひらが眼前に入る。
 更に小さくなっていき、見上げるとスカートの暗幕が頭上に来て、その奥には暗黒の中をわずかに照らす光が愛のパンツを見せつけてきた……いちご柄なのか。
「あっ、膝より小さくなっちゃった! スカート覗いちゃ駄目!」
 言っていることはもっともだが、それなら他に手段はなかったのだろうか。
「もう足の小指よりも小さくなっちゃったね」
 そう、俺の今の身長は愛の小指すら塀のように立ちふさがっている。
「床にいたら危ないから、摘んじゃうよ」
「うわっ、急に持ち上げるな!」
 突然の浮上で体験する重力の変化に、俺は奇妙な感覚を覚える。
「あとは先輩を隠すだけだけど、どうしよう」
「なにも考えてなかったのか……」
「ごめん、小さくすればどうとでもなるかなって……」
 ピサの斜塔を彷彿とさせる巨大な柱、愛の指につままれた俺は、こうして眼前の巨大な少女の顔と対話する奇妙な経験をしていた。
 その時、階段を登る音は止み、今度は扉をノックする音が聞こえる。
「愛ー、帰ったなら挨拶しなさいー」
「あっ、お母さん入ってきちゃう! ご、ごめん! ここに入ってて!」
「えっ、ちょっと! ここは……!!」
 何を思ったのか、愛は突然自分のスカートを開いてその奥へ俺を突っ込んだ。
 スカートの中……つまり、俺は現在愛のパンツの内側にいるのだ。
 光の届かない暗黒の空間。もしかすると、場合によっては女の子のフェロモンでくらくらしていたのかもしれないが、そんなことを覚える余地はなかった。
 なぜなら、尿の臭いが凄まじいのだ。
 湿気も強く、アンモニアの臭いがキツい……そんな空間にも関わらず。フェロモンより悪臭が勝っているにも関わらず。
「どうして、興奮してしまうんだ……!」
 俺の股間にある象さんは、なぜか直立していた。

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