貴婦人膀胱(サンプル)

fantiaの500円プラン作品2021年7月号のサンプルとなります。
本投稿では作品内から一部分を抜粋しています。
https://fantia.jp/posts/811940 

そうして、現在に至る。
 僕は縮小薬を飲み、今こうしてセリカ様の手のひらの上にいる。
 足元には彼女の巨大な手相が縦横無尽に引かれており、いかに今の僕が矮小な存在となっているのか嫌でも理解できてしまう。
 正面を見ると、すでに衣服を脱ぎ去って準備万全のセリカ様が。普段着ている水色のワンピースはハンガーにかけられ、起伏の乏しい胸が露出している。
「それじゃあ、いらっしゃい。ユウ」
 セリカ様は僕を乗せていない手を使って、自らの秘所。その割れ目をこじ開ける。
 発育不良気味な体型とは裏腹に、しっかりと陰毛は生い茂っておりまるで密林のようなアソコは、少女の匂いとおしっこの臭いが混ざりあって頭がクラクラしてしまう。
 独特のフェロモンに気がおかしくなりそうになりながらも、僕の身体はセリカ様によって尿道へと押し付けられる。
「うっぷ」
 尿道口から、尿道内部へ挿入される瞬間。僕は彼女の尿の吹き残しを飲んでしまった。
 どうせこれから、セリカ様の膀胱に滞在することになるのだ。
 今更気にすることではないのだろうが、どうしても生理的に気になってしまう。
「ここが、セリカ様の体内。尿道か……」
 薬の作用なのだろうか。光が届かないはずの尿道内部でも不思議とその光景を眺めることができた。
 薄桃色の肉壁には体外へと排出されるには至らなかった尿の残りがあり、ここはまさに肉とおしっこの海底洞窟とも呼べる異空間だ。
 そんな、この世の場所とは思えない洞窟を暫く歩く。
 女性の尿道は男性よりも短い。そう、医学書で読んだ記憶があるが、身長1cmにも満たない僕の身体にとっては、4cm程度のセリカ様の尿道でも、臭いとフェロモンの相乗効果で道のりが長く感じてしまう。
 だが、そんな旅路もやがて終りを迎え、膀胱を閉じる内尿道口へと辿り着いた。
「セリカ様、開けますよ」
 聞こえるかわからないが、とりあえずのアナウンスだけはしておく。意味はあまりなさそうだけれど、気分の問題だ。
 ノック代わりとも言えるだろう。

 ジョボッ!

「わっ、漏らしちゃった……ユウ、大丈夫?」
 尿道の外から、セリカ様の驚きと、こちらを心配する声が聞こえてくる。
「ううっ、また浴びちゃった……」
 膀胱を閉ざす壁をこじ開けると、膀胱内に残っていたのだろうセリカ様のおしっこが勢いよく僕の顔に浴びせられる。
 幸い量は少なかったようで、僕は多少のけぞる程度で済んだが、もしもセリカ様が直前におしっこをしていなかったならば、おしっこと一緒に体外まで排泄されてしまっていただろう。
「ともあれ、今度こそお邪魔します」
 改めて、尿道口をこじ開けて彼女の膀胱へと侵入する。

 セリカ様の膀胱。そこはドーム状に広がる広大な空間だった。
 壁は薄桃色で、無数のひだに覆われているが、よく観察すると2箇所だけ穴が空いており、そこから黄金色の滝が流れ続けている。
 その穴が、セリカ様の尿を作り出す尿管という場所なのだろう。
 ここに来るまでにすでにへとへとになってしまったが、ここからが本番だ。
 僕はこの膀胱と言う名のドームにおしっこが満ちても、尿道口を塞いで彼女の排尿を邪魔しなければならない。
 それは、幼馴染を苦しませることに繋がるのだろう。だが、ここで彼女に我慢を覚えてもらわなければ、将来恥ずかしい思いをし続けてしまうのはセリカ様の方だ。
 ここは、心を鬼にしなければなるまい。
 訓練開始から30分程度。まだ膀胱内にはほとんどおしっこは溜まっておらず、僕は彼女の人体サウナで休んでいる。

 訓練開始から1時間半。
 尿管から流れ出す、セリカ様のおしっこは僕の背丈を大きく越えて、湖を作り出していた。
 湖と言っても、これは僕の身体が小さすぎてそのように思えてしまうだけなのだろう。
 実際のところはまだまだ膀胱には余裕があるようで、ドーム内に異変らしい異変は起きていない。

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