antiaの500円プラン作品2022年12月号のサンプルとなります。
本投稿では作品内から一部分を抜粋しています。
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「さて、私達の準備はできたけど君はもう大丈夫かな?」
アウスが問いてくる。無論、この“大丈夫”というのは俺の覚悟を確認しているのだろう。
勝手知ったる友人たちとはいえ、人体の内側で体液を浴びるのだ。相応の苦痛は待っていることが予想される。
「ああ、大丈夫だ……不安がないと言ったら嘘になるけど、最後はお前たちを信頼して任せるよ」
「ダルクさん……」
ウィンは「信頼」という言葉に思うところがあったのか、感心した様子でつぶやく。
一方で、ライナはどこか自信満々な表情で俺を見つめる。
「じゃあ、最初は私からだね! それじゃあ……」
などと言いながら、ローブ。そして上着を脱ぎ始める。
「ライナ、突然どうしたんだ!?」
「どうしたって……だって、ダルクくんはこれから私のおっぱいに入るんだよ。服を脱がなきゃいけないじゃん」
さも当然かのように言い放つ。たしかにその通りではあるのだが……。
「いや、服の内側から入れればいいだろ! わざわざ脱ぐ必要があるか?」
「ええー。服脱がないとよく見えないじゃん。それに減るものじゃないしいいでしょ?」
たしかに俺は困らないが、向こうは女性としてそれでいいのだろうか?
ライナは反論しながらも服を脱ぎ続け、今では上半身を何一つ身にまとっていない。
程よく肉付きのよい身体に、霊使いたちの中でも特に大きいのではないかと思わせる乳房。
「…………」
それを見て俺は、幼なじみが持つ美というものに圧倒され沈黙するしかなかった。
「あれえ、ダルクくんどうしちゃったの。突然黙って。もしかして、惚れちゃった?」
「ば、馬鹿! 誰がお前なんかに!!」
「そう? ……私は準備できたよ。おっぱいまで運ぶから、手に乗ってね」
ライナはしゃがみ、手を俺に差し伸べる。巨木を思わせる5本の指は、さながら五首竜の頭のようだ。
俺は恐る恐る中指にしがみつき、それを確認したライナはゆっくりと手を自らの胸の前まで運び始めた。
そうして、俺の正面には巨大な桃色の山が現れる。
これが、ライナの胸。幼少期からともに過ごすことの多かった彼女だが、ここまではっきりと……それも巨大な形で拝むことになるとは思わなかった。
「さあ、今君の目の前にあるのが私のおっぱいだよ。母乳が出る場所は……もうちょっと上かな?」
そう言うと、ライナは更に手を上昇させて俺を持ち上げた。
次に俺の前に現れたのは、垂直に隆起した巨大な台形の山。表面に多数のぶつぶつが浮かび上がり、その中央に巨大な穴……俺から見て巨大なだけで、ライナたちから見ればあまりにも小さな穴であろうものがそこにあった。
「これでいいかな? それじゃあ、ダルクくんは私の乳首の中に入ってね」
「お、おう……わかったよ」
俺はライナの指を伝って彼女自身の乳首に侵入する。
その内部は薄桃色の洞窟となっており、ライナの体温で蒸されているだけあって暑苦しい。
そして、洞窟奥からどことなく甘い香りが漂ってくる。この甘い香りがライナの母乳なのだろうか?
母乳を目指して乳腺内を探索していると、薄桃色の肉壁の向こう側……つまり、ライナの体外から喘ぎ声のような声が聞こえてくる。
「ああっ……ダルクくんが、私のおっぱいに!」
ライナの嬌声。そしてそれとほぼ同時にこの乳腺洞窟が大きく揺れ始める。
「うわあ!! ど、どうしたんだライナ!」
「ダルクくん……ダルクくぅん!!」
揺れは大きくなり、俺は立っていられずに乳腺の奥まで転がっていくしかなかった。
どこかの民謡でうたわれるおむすびのように転がっていった先。そこは相変わらずの薄桃色の肉壁で覆われた空間だが、今までとは違って乳白色の液体が湖のように広がっていた。
「うっぷ! これ、もしかしてライナの母乳か?」
転がり落ちた先、そこはまさに目的地の母乳が作られる場所のようだ。
全身ライナの母乳という甘い液体に浸かってしまった俺は、理性がどこかに飛びそうになるのをぐっとこらえて彼女に状況を伝える。
「ライナ! 多分母乳の場所についたぞ!!」
ところで、まだ子供がいないライナにどうして母乳を作ることができたのだろうか。
「ううんっ! はあ、はあ……良かったあ。母乳を作れるようになる魔法薬はうまくいったんだね」
とのことらしい。
ともあれ、転がり落ちた影響で図らずとも俺は全身にライナの母乳を浴びることができた。
あとはこの乳腺洞窟から脱出できれば一段落だが……。
「しまったな。ここ、乳腺の奥深くみたいだ。帰り道もわからないぞ」
女性の乳腺は迷路のように複雑で、目印もなしに転がり落ちた俺では自力の脱出は困難だろう。
「おーい、ライナ。俺はどうやってお前から出たらいいんだ?」
「あっ、そうだよね。大丈夫だよ、考えはちゃんとあるから!」
そう言ってライナは「ヒータちゃん、入ってきて!」とヒータを呼び出した。
「ライナ、もうダルクは母乳を浴び終わったのか?」