fantiaの500円プラン作品2022年10月号のサンプルとなります。
本投稿では作品内から一部分を抜粋しています。
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とある世界。ここでは少年少女たちが「使い魔」とともに召喚士としての鍛錬を行っていた。
霊使い。
世界各地にいる様々な部族の出身である彼ら彼女らは、各々の理由で男1人女5人の生活をしているのだった。
そんなある日、メンバーの中でも闇の力の扱いに長けた少年に事件が起こる。
今日は、彼の目線で一連の流れを追ってみよう。
「どういう……ことだ」
突然罠や魔法の力をかけられたのだろうか、あるいは何らかの病気だろうか?
今、俺の眼の前の世界は急激に広がっていた。
先程まで座っていた椅子も今は広大な平面の世界で、テーブルの板は頭上の遥か遠いところにある。
このままだと危険なのは間違いない。とりあえず誰か助けを呼ばなければ。
「おーい、誰かいないかー!!」
三度繰り返す。が、返事はない。
今は誰も居ないのだろうかと不安になったところに扉が開く音がした。
「あれ、ダルクさんの声がしたような……でもいない?」
現れたのは一緒に生活している少女の一人、ウィンだ。
緑髪を後ろで結んだ、風の力を操る彼女は声の主がいないことを訝しんでいる。このまま気づいてくれるといいのだが……。
「気のせいだったんでしょうか? ちょっと椅子に座って待ってましょう」
ウィンは椅子に手をかけて、座ろうとする。無論、その椅子は俺のいるこの大きな大地のことだ。
手前に引かれた椅子は、その上に立っている俺ごと揺らし、姿勢を崩させる。だが、事態は俺の体勢が整うのを待ってはくれない。
「よいしょっと」
頭上を見上げると、そこでは巨大な手が大きな布を折りたたみながら、こちらに迫ってくる。俺は、そこから逃げ切ることができなかった。
「むぎゃっ!」
「あれ、なにか聞こえたような……」
俺はウィンのお尻に座られ、身動きが取れなくなってしまった!
「くそっ、なんとかして気づいて貰わないと……」
不幸中の幸いだろうか、俺の今の身体は非常に小さい。ウィンのスカートの下でもある程度動けることから、1mm程度だろうか。
「うっ、ちょっとお腹が張ってきましたね……誰もいないですし、いいですよね」
スカートの上から何かが聞こえた気がした。と思ったら、爆音とともに暴風、そして異臭が放たれる。
ブフゥ!!
その爆風はスカートの内側からやってきたもので、強い風によって俺をどこかへと吹き飛ばす。
「こ、これは……ウィンのおならか!?」
吹き飛ばされた先は……少なくとも椅子の下ではないようだが。
先ほどとは異なり、スカートのカーテンは上ではなく正面。そして横に広がっている。
そして、その奥に見えるのは薄桃色の巨大な布壁。これはもしかして……。
「目の前にあるのは、ウィンのパンツか?」
この事態に、我ながら下衆な発想に思い至ってしまう。
声をかけて気づいてもらえなければ、より強い刺激を与えなければならない。
そして、この状況で与えられる最も強い刺激。それは、クリトリスに対する刺激だ。